事業の進捗状況

 健康寿命を延伸するためには、“安全”で“効果”が生じるように設計された“運動”を継続的に行うことが有効な手段であることは医学的に解明されています。しかし、フィットネスサービスを利用する人々の割合は人口の3~4%で長期にわたり変わっていません。多くの人々に“運動”の有効性が認識されていながら、“安全”、“効果”という品質(価値)を提供するのみでは、運動サービス市場の拡大、すなわち健康寿命の延伸、は難しいことを示していると言えます。
一方、利用者がサービスを購入する際の理由(購買決定要因)は、利用者自身が作り出したい価値(例えば、趣味を楽しみたい、仲間作りをしたい)に対し、購入するサービスの三つの側面、「①サービスを利用している時の提供者との関係(サービス提供過程の品質)」、「②サービスを利用した結果生じた変化(サービス提供結果の品質)」と「③サービスの利用により将来に起こる変化(サービスの信頼品質)」から見て、どれだけ相応しいものであるかを判断し購入します。そして、購入したサービスに満足すると継続的にサービスを利用することとなります。
すなわち、“疾病予防向けアクティブレジャー”が健康寿命の延伸に役立つためには、“安全”、“効果”に加えて、利用者が期待する価値に応えサービス利用を“継続”させるという価値を提供しなければなりません。
 当コンソーシアムでは、上記の考え方に基づき、“疾病予防向けアクティブレジャー事業者のサービス提供事業所”が有していなければならない品質を『安全』、『継続』、『効果』とし、満たすべき標準に合致したサービス提供を行っているかの評価を行い、適合する疾病予防向けアクティブレジャー事業者のサービス提供事業所に対して認証を交付致します。

サービス品質の認証は2つのフェーズで実施

 認証モデル事業では、疾病予防向けアクティブレジャー事業者のサービス提供事業所が満たさなければならない品質である『安全』、『継続』、『効果』に対して以下の通り2つのフェーズでの評価・認証を行います。

①「事業所の目印化」認証

 まず、初めのフェーズにあたる「サービス提供過程の品質」の評価については、サービスの提供過程(プロセス)で『安全』、『継続』、『効果』の品質が適切に作り込むことができるように管理・運用の仕組みがプロセスとして構築されているかという観点での評価(プロセス評価)を行います。
この評価時期は、疾病予防向けアクティブレジャー事業者のサービス提供事業所に対する初回の認証・サーベイランス時とします。本認証モデル事業では、このプロセス評価を、「事業所の目印化」認証と呼びます。
この認証により、サービスの利用者・認証制度の活用者(自治体、保険者、企業など)がサービスを購入する際の不安を減少させ、サービス購入を促すことが可能となります。また、サービス提供者にとっては、新たな市場である疾病予防向けアクティブレジャーへ参入する際の競争優位性を確保することができます。

②「サービス品質の見える化」認証

 事業所の目印化の次のフェーズにあたる「サービス提供結果の品質」・「サービスの信頼品質」の評価については、サービスの提供結果として生じた『安全』、『継続』、『効果』に関わる変化(アウトプット・アウトカム)について、計量値評価及び利用者の知覚評価をベースとした事後評価を行います。この評価時期は、「事業所の目印化」の後で、サービスの提供の結果として生じた『安全』、『継続』、『効果』に関わる変化が評価できる時期とします。本事業では、この「サービス提供結果の品質」・「サービスの信頼品質」の評価・認証を、「サービス品質の見える化」認証と呼びます。
この認証により、サービスの利用者・認証制度の活用者は、サービスを提供した結果どのような実績が生じているかにより、自らが利用したいサービスをより的確に選択することができるようになります。また、サービス提供者は、自らのサービス結果の特質による差別化、強み・弱みを把握し認証結果を事業継続に向けて活用することが可能となります。